【おすすめ本】徹夜で読む恋愛小説
女の子には恋愛小説が猛烈に読みたくなる時があります。
今回はその欲求を満たすに最適な本を紹介します。
恋愛小説で有川浩の右に出るものはない!と思うくらい有川さんの本は魅力的です。
さらに物語に引きずり込む引力がすごい。1ページ読んだらもうアナウンスも聞こえないので、電車の乗り過ごしは有川さんが断トツでトップです。
本書のヒット対象から外れる方
男性
教養・勉強としての読書を求めている人
こんな人におすすめ
10代〜20代の女性
最高の恋愛小説を読みたい
夢中になれる、一気読み本を探している。
年の差ものが好き
普段あまり本を読まない人にもおすすめ!
似た系統の本・物語
『植物図鑑』有川浩
舞台は塩害という病気が蔓延し、荒廃した日本。
原因不明の病で、ある日突然腕が塩になって落ちてしまう。町にはかつて人であった塩の塊が散乱しています。そんな状況では法も秩序もあってないようなもの。
人々は次に死ぬのは自分の大切な人なのではないかとおびえながら暮らしています。
そんな崩壊寸前の東京での、本来なら出会うはずのなかった自衛官と少女の物語です。
奇病による世界の崩壊でなくとも、親の反対から戦争まで恋愛物にシリアスなシーンはつきものです。
よくあるのはヒロインをかばって死ぬパターン。胸にすがって泣くヒロインの頬に手を伸ばして、
「お前が無事で、よかった」
と言ってこと切れる。
こんなもの全然だめです。
ヒロインからしたら、「あなたのいない世界なんて何の意味もない」わけですから。
この手の話を書くのはおそらく男性の作者です(偏見
女性はそんな自己犠牲的なものは求めていません。
お前を守って俺も助かるくらいの気概を見せる物語を読みたいんです!
しかし『塩の街』はそれを超えてきます。
「お前を守ろうと思ったら結果世界を救っていた」レベルの物語なんです。
「世界なんて救わないで!秋庭さんが無事でいて!もう旧い世界の方がよかったなんて言わないから!」
「分かれよ!先に死なれちゃ俺がたまらねェんだよ!!」
手を振り払って自衛官は飛び立ちます。少女が生きる未来を救うために。世界はたった一つの恋のついでに救われるのです。
これを読んだ日のことは今でも覚えています。夜になっても止めることができなくて、読み終えたのは深夜になりました。布団に入っても興奮してしまって眠れず。頭の中で物語を1からなぞって、物語に浸る幸福に震えました。
有川浩さんは作者読みしている作家のひとりです。
この『塩の街』がデビュー作。
書かれる系統としては
ミリタリ系
・空の中
・海の底
・図書館戦争シリーズ
・クジラの彼
・ラブコメ今昔
恋愛小説
・塩の街
・植物図鑑
・クジラの彼(重複)
・ラブコメ今昔(重複)
・図書館戦争シリーズ(重複)
・ストーリーセラー
・アンマーとぼくら(恋愛の中でも、愛の方に振り切った物語)
青春物
・キケン
・三匹のおっさん
社会的テーマを織り込んだもの
・明日の子供たち
・フリーター家を買う。
・レインツリーの国(重複)
ほっこり
・阪急電車
・コロボックル絵物語
映画化・ドラマ化と引っ張りだこで、もはやメディアされていない作品を挙げる方が早いのでは?となる程。
それだけ人の心を引き付けて離さない物語を書かれる方です。
他にもたくさん紹介したい本がありますが、ひとまず百聞は一見に如かず。
『塩の街』で胸がいっぱいになる体験をして下さればこんなに嬉しいことはないです。